bandcampのすすめ

http://bandcamp.com

今日はちょっと退屈なお話です。フリーダウンロードや、音源のコピーについて気になっているアーティストさんは読んでおいた方が良いですよ、たぶん。はい。

クリエイティブコモンズ・ライセンスとは

まず、皆さんはクリエイティブコモンズ・ライセンス(以下CCライセンス)というものをご存知でしょうか?
米国ではじまった、著作権をより緩い括りで扱おうという取り組みです。

人の手によって生み出されたすべての作品には、創作者が作品の利用を支配する権利、つまり著作権が発生します。
みなさんもこういう表示を見たことがあると思います。

©「All rights reserved」
これは「この作品のすべての権利を持っていますよ。」という意味です。

しかし、昨今のインターネットが発達した世の中では、プログラムやテキストにいちいち著作権を適用していては、大変です。

そこで生まれたのがCCライセンスです。

Some rights reserved
権利をいくらか開放して作品を共有しよう。という試みです。

こんなのとか

こんなのが作品のそばに表示されていればCCライセンスの作品。
CCライセンスが開示されている作品(プログラムやイラストなどなんでも)であれば、定めれた決まりさえ守っていれば、コピーして利用したり、自由に使うことができます。

クリエイティブ・コモンズ・ライセンスとは / CC JAPAN
http://creativecommons.jp/licenses/
ここまでは、良いでしょうか?では次。

音楽作品とCCライセンスの関係

クリエイティブコモンズと音楽作品の関係はどうでしょうか?

一部のリミックス用音源に付与されていたり、少し前ですがNine Inch NailsというアーティストがCCライセンスを採用したアルバムをリリースしました。

Nine Inch Nailsが2枚のアルバムでCCライセンスを採用
http://creativecommons.jp/features/2009/10/705/

他にも有名なところではRedio Headが投げ銭制のアルバムをリリースしていましたね。あれもCCライセンスなのかもしれません。
しかしながら、以後、そういったアルバムを出す潮流が頻繁に生まれていないことからも、音楽作品には適用されていないのが実情です。再配布OKになってしまうのですから、お金を稼ぎたいレコードレーベルやメーカーさんにすればたまったもんじゃありません。音楽作品に普及する時代はまだ先のようです。

バンドキャンプとCC

bandcampでは楽曲ごとにCCライセンスを開示することができます。

詳しくはこちらを、bandcampで楽曲をアップロードする (1) / ライセンスを入力する

前述のように、音楽作品とはまだまだ無縁のCCライセンスなのに、わざわざ設定できるようにしているのはなぜでしょう?

一つにはbandcampが近い将来に音楽著作権のあり方が変わることを予測しているから、ということが言えます。※1

もう一つ、日本ではダウンロード刑罰化が決まりましたね。
これからは、CDのリッピングでさえも違法かどうか、考えてやらなければならない世の中になるかもれません。(やれやれ)
では、例えばフリーダウンロードで公開されている音源をさらにコピーして他の誰かに渡すのはOKでしょうか?

答えは、原則としては「NO」です。ちょっと驚きですね。フリーなのに。なぜならダウンロードはOKですが、再配布については特に明示していないからです。(実際はコピーされるでしょうけど。)

フリーを開示しよう。

ここでCCライセンスが登場します。
フリーダウンロードの音源にCCライセンスを付与し、さらにそれを開示することで、あなたの曲をダウンロードしたファンは安心して友達と共有できます。

この「安心」は音楽とインターネットの関係でとても重要なファクターです。
なぜなら、今までCDのリッピングや焼いたCDRを他人に渡す行為を誰も「合法」とは言い切っていなかったらです。(これはレコード会社・音楽産業の怠惰ですよね!)
CCライセンスさえ付与すれば
「あ、リッピング?もちろん合法ですよ。」
と胸を張って言えます。
特にダウンロードが刑罰化する日本では、音楽ファンの心情に大きく影響するのでは?と、管理人は密かに思っています。
ということで、bandcampでフリー公開する場合は、CCライセンスを設定&開示することを当サイトでは強く推します。


以上、長々となりましたが、クリエイティブコモンズについて、ご理解いただけましたでしょうか?
次回は、実際にBandcampで作品にCCを設定する方法について書いてみます。

※1 その他にもリミックス用音源の公開サイトとしての利用なども想定していると思います。